こんにちは、BABSIです。
今夜は関東地方は雪の予報ですね。寒い…!
さて、さっそくですが、タイトル通りに今回の記事では、約3年で退職して海外渡航を決めた私自身のことについて少しご紹介させていただきます。
昨今は日本国内で勤めていた会社を辞めて海外に渡ったり、もしくは国内に居続けても何か新たな活動を始めたり…というのはそんなに珍しい話でもないとは思っていましたが、いざ実行しようとなると自分の周りにもほとんどいませんので、そういったことをもし考えている方がいて、この記事を目にとめていただければと思いました。
<Topcs>
- 大学時代は留学願望はナシ?学生時代の私の過ごし方について
-
就職活動はおもしろい!教員志望から民間企業への進路変更
- 就職して経済的自由を得た後に見えてきたことと私が考えたこと
1.大学時代は留学願望はナシ?学生時代の私の過ごし方について
今これから海外へ渡航しようとしている私ですが、これまでの人生で長期で海外生活を経験したことは一回もありません。日本の東京でサラリーマンの父と元保育士の母のもとに生まれ、ごく一般的なの日本の公立小学校、中学校、そして高校へと進学しました。
大学時代は、頑張ってアルバイトで貯めたお金で友人と旅行に行くことはありました。フィリピンや、香港など、その当時あまりお金がかからないところで、興味があるところに出かけていました。
また、私の出身大学にももちろん交換留学等の制度はあり、当時私は自分の研究内容に影響されて韓国に興味があったのですが、自分の貯金と、親への経済的負担を考えるととてもやりたいとは言い出せませんでした。
また、私の大学に限らずだと思いますが、交換留学をしたために単位取得の関係で留年する人もよくいました。が、私の場合はそもそも教職をとっていて、教育実習や介護実習、そして何より教職の単位取得を考慮するともうそれ以上のことをやろうとするのが難しい状況でしたね。留年して…という選択肢は、もう一年分多く学費を払うことなので、親の経済的負担を考えると私にはありえないことでもありました。(そもそも自分で学費がまかなえれば良いのですが、そこまでの力が20歳ちょっとすぎの自分にはありませんでしたね…)
私が大学に進学した目的は、ずばり「教員免許」をとることでした。もしそうした目標がなければ大学には進学していなかったかもしれません。当時は中学または高校の教員になることを目指し、日本史専攻に進み、日々教職の勉強と自分の専攻分野の勉強に励んでいました。
2.就職活動はおもしろい!教員志望から民間企業への進路変更
前述しました通り、もともと教職を志していた私ですが、いろんな要因があり、この記事を執筆している現在は民間企業に在籍して仕事をしています(といってももうすぐ渡航のためにやめるのですが)。
教員志望→民間企業へ就職するきっかけとなったのは主に以下の2点。
・教員採用試験に失敗した場合、その後の生活をどうしていくか
・民間企業の採用説明会に足を運んでみて考えが変わった
教員を志す方は、私立の学校または各自治体の教員採用試験を受験されると思いますが、私は後者を考えていました。それで、この「失敗した場合」というのは、「最初から失敗すること考えてどうするんだ」と思う方もいるかもしれませんし、自分もまあその通りだと思うのですが、大学時代に借りていた奨学金の返済等を想像すると、卒業時に無職という状態だけは、どうしても避けなければならなかったのです。ということで、当時の自分にはどうしても冒険する勇気はありませんでした。
そこで、私が学生のときの採用説明会解禁時期は3年生の12月からだったのですが、上記のような経緯から、卒業後の選択肢を増やすためにすこしずつ民間企業の説明会に参加してみました。それが、私にとっては大きな刺激となったのです。
まず、私は大学入学前もそれ以降も教職に就くことしか考えていませんでしたから、民間企業について全く知識も何もありませんでした。だからこそなのか、「世の中にはこんなにいろんな事業や職種があるんだ」という観点でみていたのです。そういう意味では私にとっての就職活動は勉強でもあり、面白かった。そして「自分は社会科の教員になろうとしていたのに社会について何も知らなかった」と思いました。もちろん、大学卒業と同時に教員になられてすばらしく活躍されている方は私の知り合いや友達にもたくさんいますし、ただ当時の自分にとっては、「今は一旦、企業で働いて勉強することが必要かも」という考えが強くなったのです。
就職活動そのものは、意外にもそれほど苦労しませんでした。
いきなり企業就職に方向転換した後ですが、自分なりの見方で「ここで仕事してみたい」と思う企業をいくつか見つけ、たまたま第一志望群の中の一社から内定が出て、そこが今も働いている会社です。
3.就職して経済的自由を得た後に見えてきたことと私が考えたこと
意中の企業に就職した後の生活は、大学時代に自分が想定した通り勉強の連続でした。
かつ、親に大学まで出させてもらったことの責任を感じてましたが、その後しっかり自分の力で収入の基盤を築けたことは自信になりましたし、そしてしっかりと福利厚生制度も受けられ、ビジネス面でも成長を感じ、辞める理由は見つからないと思っていました。
但し、ある程度貯金ができて、何年か後に教員採用試験にチャレンジするのもアリだろうとは心のどこかで思っていましたね。会社員として仕事はしつつも、常に私の関心ごとは”教育”でしたので、学生時代から参加していた教職のコミュニティーで催される学生とのディベートや、勉強会には時々参加していました。
一方、これまでの人生を振り返ってみて気づいたことがいくつかありました。
・努力はいらない、「なんとなく」でも仕事もできるし生きていくのも可能
・結局、経済的なサポートがある者が高等教育を受け、その後の人生も切り開かれる
私はいわゆる、世間的にみれば「大企業」のうちの一つに入社したと思っています。が、いざ入ってしまうと、ルーチン業務であれば毎日ただ同じことを繰り返しているだけだったり、決まったことだけをとりあえずやるという、自分でクリエイティブなことをやらなくても報酬ももらえるし存続できてしまう体制があることに違和感を感じました。(私は、信頼のおける方から「創造的なことをやらず、言われたことだけやるなら別に正社員じゃなくてもいい」と言われてきましたから)
もちろんそうはいかない厳しい組織もあるでしょう。が、世間で言われる窓際族みたいな社員が容認されていたり、大企業病と呼ばれるような状況をかかえる組織はそう少なくないのではないでしょうか(少なくともそうした言葉ができている以上)。
また、決して一人ひとりを調査したわけではありませんが、こうした組織に入れる人というのは、基本的に「経済的に優遇された人」が多いのではと考え始めました。
そういう意味では、自分はその会社にいて少し「場違い」なのかもしれないとも考えました。
私の地元の同級生には、家庭の事情により進学を諦めざるを得ない友人もいましたし、そうした人には勉強の意欲はあっても、そもそもの学ぶチャンスがないですね。また私と同じように、日本学生支援機構から奨学金(と呼ぶべきじゃないかもしれませんがそう呼ばれているので)を借りて困窮している人も見てきましたし、何よりTopicsの1で述べた海外留学の願望なんてありえません。そもそもの生活が危ういのですから。
それでもみんな何とか大学までは行こうと考える。それでお金が必要でアルバイトもたくさんする…というので最近ブラックバイトなんかも大きな問題になっていますね。
経済的に優遇されていれば、学生時代に将来の投資のためにしっかり勉強ができますし、結果、私のいたような組織はそうした方が多いというのは自分が周りと話していてとても強く感じたことでした。私自身は、大学以外はすべて公立学校、そして子供のころの塾通いもしたことはありませんし、大学時代は一時的にですが自分で学費を稼いでいたこともありました。私の兄は、学生時代に親の仕送り無しで一人暮らしをし、アルバイトを3つ掛け持ちしていました。
私の友人で念願かなって国家公務員になった子がいるのですが、彼女は「周りは高学歴が多くて、小さい時から私立学校受験したり、投資をしてもらっている人が本当に多い。そういう意味では私も場違いだと思った」と私に話していました。(彼女は自分でアルバイトしながら生活費を賄い国家試験の勉強を続けていました)
そんな考えを巡らせながら、会社員生活を続ける中で唯一好きだった海外への旅に貯めたお金で出かけました。行先はオーストリア、ウィーン。
理由は、大学時代にとても仲の良かった友人がオーストリア人だったからです。彼女がオーストリアに里帰りするタイミングで私も宿泊させてもらったのです。
その時の出来事・経験はまた別記事で詳しく書きたいと思っていますが、私は日本国内でしか生活したことがないのに、彼女と友達だったことでとにかくオーストリア人とかかわることが多かった。なので、初めてオーストリアを訪れる前から身近に感じた場所だったのかもしれません。
そこで、私はウィーンにすべての解決先を見出したわけでもないのですが、自分の観点から「ここだ」という強く思いました。帰国してからもオーストリアの社会に興味・関心があってよく調べものをしたり、現地友人から情報を得たり。そしてまたその翌年のゴールデンウィークにも単独でウィーンへ渡航しました。さらに、いつか長期でここで勉強したいと考えました。
そして…どうしても行ってみたいと思ったら、自分で稼いだお金で行けばいい。
一番の問題は、仕事を失うことでした。が、純粋にやってみたいと思うことに対し、貯金も頑張ったし、何よりチャレンジしないで終わってしまう方が後悔が残りそうでした。それでも、自分には勇気が必要で、本当にいろんな人に相談をし、心を決め、会社へ報告、退職届提出…そしてもうすぐ本当に退職を迎えようとしています。