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オーストリアに恋して。

日本で会社員を経てオーストリア・ウィーンの大学院生に。留学生活等様々なことを発信するブログです。

「嫌で会社を辞めたのか」という質問に対する私の答え

社会人 新卒

こんにちはBABSIです。

前回書いた記事が私の想像以上に多くの人の目に触れ、またフェイスブック上でも30件シェアされていることにちょっと驚きました。私はまだここで書き始めて間もないにもかかわらず。

↓私が前回書いた記事はこれ↓

babsi.hateblo.jp

 

一度働いてからの進学って、国内だろうが海外だろうが、やっぱりそこそこ勇気のいる行為だと思います。海外へ行くってなると、それまでやっていた日本での仕事も辞めなければいけませんし、その後のお金をどう工面するかということも考えなければいけません。定期的に金銭の援助をしてもらえるなら話は別ですが、そうじゃない場合はやっぱり不安になりますよね。

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私の退職にあたっては、「嫌で会社を辞めるのか」と特に職場の人からよく聞かれた記憶があります。

まず退職したいと最初に打ち明けた直属の上司からその質問をされましたし、さらにその上の上司からも同じ質問をされ、人事面談でも同じことを聞かれました。でもこれに関しては、新卒採用で入社した私が、割と早期に辞めたいと申し出たことにより、職場に対する評価が気になったから聞いただけなのかもしれません。よくわからないけど。

あと、退社するときに同僚たちが素敵なメッセージブックを作ってくれたのですが、その中で何件か「前向きな退社ということで…」と書かれていることがずっと気になっていました。それって、裏を返すと、”退社=後ろ向き”っていうのが当たり前ってことなのかな…?

でも、逆に”後ろ向き”だったら何だっていうのでしょう。メッセージにも「前向きな退社」と書かれていたけれど、確かに私は留学という目的があって、例えば”企業がブラックだった”とか”社内でいじめられて鬱になった”とか、そんなネガティブな要素は確かにない。そうだとしても、実際、社員が去るっていう事象そのものは会社にとってはマイナス要素じゃないですか。

 

だから、会社が嫌だとか好きだとか、まあもちろん好きなら好きにこしたことはないけど、何が理由だって、別にその人がやりたい方向にいこうとしてるんだから、べつにいいじゃんって思ってしまうんですね私は。

蛇足ですが、たまに、「ネガティブな理由で退職したら、次の職場でも絶対同じ理由で辞める」っていう話を聞くんですけど。もう別に…そんなことないと思います。私の周りに、前職が嫌で嫌で仕方なくて辞めて転職して、転職先ではイキイキしている子もいますし、逆に夢と希望に溢れて新たな仕事を得たのに辞めたいって嘆いている人もいます。だから、他人の言う事なんかどうだっていいんです。笑 問題は、”自分がどうしたいか””自分がどう思うか”。そして、動いてみないとわからない。

 

大学の友人や地元の仲のいい友達たちには、「大学院に行きたい」っていう話を前からしていたので、みんな「嫌で会社を辞めたのか」とはほとんど聞いてこなかったです。その代わりに私がよく友人たちに打ち明けていたのは、海外に出ることよりも会社を辞めることのほうが怖いということでした。

なぜなら、一応大学時代にある程度の競争(就職活動)の中を生き抜いてその職に行きついたという経緯がありますし、誰でもつけるポジションかといったらそうではなかったと思うからです。もちろん、”仕事でこの分野が苦手”とか”どうしても仕事のこの側面がツライ”という気持ちは私にも時々ありましたが、それはいわゆる世間一般の、誰でも抱えているような、仕事をする上で普遍的な悩みにすぎませんでした。そんな中でも、一年目、二年目で色々失敗し同僚に迷惑かけながらも主体的に取り組める仕事を与えてもらえたことにとても感謝していましたし、自分の持っていた分野に責任感とそこでの楽しさも見出すことができるような生活でした。さらに、大学卒業後に自立し、金銭的に親の力を借りずにやっと自分ひとりで生活ができるようになった、女の自分でも引けを取ることなく力を出せる、生きていけるという状態になれたのは、とても自信につながりました。

だからこそそれを捨てるというのは、一番の恐怖でした。

過去に留学経験もない、語学もできない私が単身海外に渡る、という留学の意味での側面も、こうして文字に起こしているだけで危なっかしい感じに聞こえますけど、当時の自分の思いは、やっぱり職を失う恐怖が一番にありました

 

成田でオーストリアに向かう飛行機に乗って、飛行機のエンジンがかかりだした時、この時点で「もう後には戻れないんだ」と思って、人に見られないように顔を隠してボロボロ泣きました。

 

一方今は、ウィーンで友人たちに前職に聞かれるたびに、いろいろと笑顔で答えてます。また、私は、この国は勤めている企業の名前の知名度や規模よりも、どんな職・専門性がついているかのことのほうが重視されると思ったんですが、意外とそうでもなかった。「そんないいところに勤めていたのに、なんであなたは辞めてオーストリアに来たのか」と何人かに聞かれましたもの。

また、私が「全職場の規模が大きかったから、一度、スタートアップとか小さい規模の職場も見てみたい」と言ったら、学校のクラスメイトが、お前何言ってるんだといわんばかりに猛反対し「絶対大きな企業の方がいいに決まってる」と言ってたのもなんだか印象的でした。

その点については、ちょっとオーストリアでは独特のカルチャーがあるからだって分かったので、また別記事で書きたいと思います。