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オーストリアに恋して。

日本で会社員を経てオーストリア・ウィーンの大学院生に。将来日本を元気にしたいと思い本気で勉強しています。

あなたの”弱さ”が原因じゃない。だから逃げてもいいんだよ

こんにちはBABSIです。

ウィーンもすっかり秋…というより、もう冬並みに寒くなってしまいましたが、そんな頃、日本からやってきた悲しいニュース、若い女性社員の自殺。

headlines.yahoo.co.jp

「労災」「過労死」「長時間労働」「自殺」といったことに関連するこういったニュースは、ヨーロッパに渡ってしまった私にとって、今となっては非常に”日本らしい”ニュース。

オーストリアで、仕事を苦にして自殺することは全然一般的じゃないと言われましたし、ウィーンに来て間もないころ語学学校のクラスメイトからも「日本では駅で飛び込み自殺をする人がいるのは本当か」とソワソワされながら聞かれました。

 

ちなみに日本で一週間の労働時間は40時間(それに残業して上乗せされていく)になりますが、こちらでは38時間だそう。2時間短い。

私の知り合いでも、日本のようにギッチギチに働いて残業するような人はいませんし、それに聞いたことがない。また、これは同じドイツ語圏のお国:ドイツでもよく言われる話ですけど、こちらでは残業は評価されませんし、残業が多い場合は、仕事を与える上司にも能力がないとみなされるよう。その社員の能力にあった適量・適当な仕事を付与・管理できていないという意味で。

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今週の授業で自分の先生と話していた時、その先生から「あなたは将来的に日本へ帰りたいのか」と聞かれて「まだわからないけど、私の望みとしてはオーストリアか、ヨーロッパで仕事がしたい」と答えました。

先生は昨年日本に旅行したことがあるそうで、日本人である私にとってドイツ語がどれだけ難しいかという理解もよく示してくれています。何よりとてもいい先生ですが、「日本は旅行で行くならいい。でも”住む(働く)”となったら考えてしまう」と言ってました。プライベートで日本人の友達もいるらしいので、その辺の事情はよく知っているのかもしれない。

そしてこの前ロシア人・ブルガリア人と簡単なディベートしているときに、東京にいたころの月収がいくらだったのかと聞かれ、だいたいの値段を言ったらとても驚かれた。まあそうなのでしょうけど、私は付け加えてこう言いました→「でも、私の住んでいたマンションは約20㎡で10万円したし、東京はなんでも高い。仕事も、私はいい環境だったけど、日本では残業が当たり前だし、オーストリア人のように休暇もとれないよ」

そこで先生がたまたまやってきて「日本は島国で本当に閉鎖的な国で独特なの、オーストリアのように外国人も多くないのよ」と。「難民も去年11人受け入れていて、それでも日本としては多いのよ」と。

…全部知っている。わかっていることなんですけど、やっぱり大陸の者たちから見たら私の母国はちょっと異質なんだろうというのは、自分がこうやって外国に来なければ肌で感じられなかったでしょうきっと。

 

そこで日本にいたころはとても気にしていたけど、こっちに来たらどうでもよくなってしまったテーマがいくつかフッと頭をよぎりました。

 

・3年縛り

・新卒入社

・”有休”は風邪のためにとっておく

 

まあそもそも私はまだこちらで学生なので海外で働いた経験はないんですけど、日本ではフルタイムで働いていて、今はこっちでも最近プラクティクム(インターンみたいなやつ)とかをサイトで見て情報収集してみたり、また私と同年代のオーストリアの友人たちもだいたいみんな働いているのでその辺の事情はわりと分かってます。

日本での3年働かないとなんとかってやつは、今となっては誰がどうやって定めたんだろうって。世論が勝手に創出したものなんでしょう。有休もなかなか使えないっていうのもやはり日本的。こっちでは、風邪をひいて会社を休むとしたら有休消化にはならない。風邪は病気なので病欠です^^

私が大学4年生の秋頃、それはもう就職先も決まっていてあとは卒業論文を書いて単位をとって…という段階の時期だったのですが、卒業が近づくにつれて「就職して本当に自分はやっていけるのか」とか「3年は働けってみんな言うけど、その前に嫌で嫌で辞めたくなったらどうしよう」とか、ふと不安にさいなまれたものです。

そこで、大学で授業を受けていた時ある先生がこう言いました。

 

みんなはこれから就職した後に、もしかしたらつらいこともたくさんあるかもしれない。それが例えばパワハラ・セクハラ、長時間労働…云々の理由だったとして、あなたが仕事を辞めたとしても、それは決してあなたの弱さではない。自分らしく、そして一人の人間として尊重される道を探せばいい

 

就職前にこの言葉を聞いた私は、会社に入る前にだいぶ自分の気持ちが楽になりました。そして、最終的に予想よりもかなり早くなってしまった私の退職目的は留学だったのですが、それでも、ヨーロッパの状況と日本を比較すると、日本で苦しんでいるひとには「逃げちゃえばいいよ」って言いたくなります。

自分の仕事をすぐあきらめて逃げるのは自分が育たないけど、上述した状況からエスケープする術は大事だね。

逃げたとしても、きっとあなたがいられる場所はあるよ。