オーストリアに恋して。

日本で会社員を経てオーストリア・ウィーンの大学院生に。将来日本を元気にしたいと思い本気で勉強しています。

オーストリア・学生ビザ申請までの道のり【1】

こんにちは、BABSIです。

私には、ブログを書く上であえて避けてきた話題があります。それが、このタイトルの通り、「学生ビザ申請」について。

なぜあえて避けていたのかというと…正確には、自分は書く必要はないと思っていました。

なぜなら、既にオーストリア国内に住み、学生としてビザを獲得し、そのうえでご自身の経験をブログ等で公開されている方が多いからです。

特にオーストリア音楽学生が多いですし、音楽学生でない自分がビザのことを書いてもあまり参考にしてもらえないのでは?と勝手ながら思っていました。

しかし、既にオーストリアでビザ申請したことのある方はご存知の通り、我々の関門Migrationsabteilung、通称MA35の方々は、ツワモノぞろい。知人、友人からも、「ビザ申請は1回でパスすれば御の字で、数回行く覚悟でいったほうがいい」と言われ続けてきました。

また、かくゆう私は、「退職→渡欧→大学院合格→B2取得→大学院入学→ビザ獲得→現在に至る」というプロセスを、これだけさっぱり書いてみると順風満帆のようにこなしてきた風に見えますが、ビザ申請にあたっては、一時、まじでオーストリアに居続けられるか不安で仕方ありませんでした。それはもう、相当のストレスでした

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また、上述したMA35では、我々は同じ日本人であるにもかかわらず、ビザ申請に際しては人によって要求されることが異なる場合もめずらしくありません。

 

そこで、今回は、ビザに必要な物(何を提出し、どんな風に集めたか)よりも、

私がビザ取得にいたるまでのプロセスを中心に語っていきます。ビザに必要な書類は、すでに書かれている方もたくさんいらっしゃいますが、不明点は当局に直接確認するのが一番正しい方法だと思います。必要なものはその時々によって変わりますし。また私のケースは、本来のビザ獲得に際し、あってよいパターンだったのか否か、いまだによくわかりませんし、これを読んだ方に「こんな風にビザをもらった人もいるのか」と少し落ち着いていただければ、自分の経験をシェアするメリットにもなるかな、と思いましたので

 

【1】2016年夏、初のビザ申請に行く

まず、おそらくみなさんご存じだと思われますが、日本人はパスポートのみでオーストリア国内に最長6か月滞在することができます。私も、当初このルールに恩恵を受けようと思いっていました。万が一大学院が受からなかったら、学生ビザは取れませんし、まだ就職できるだけの語学力はないですから、ビザ取得はあきらめざるを得ず、ついては別の方法を探るか、一度日本に帰ることを覚悟してきました。しかし、運よく大学院の合格通知が来たので、学生としてビザ申請をすることに。

しかし困難だったのは、私が大学を始めるのが2016年10月からだということでした。

私がパスポートのみでオーストリアに滞在できるのは、2016年7月まで。従って、7月までに一度ビザ申請を試みたのですが、まだ実際には学生になれていないので、書類が全くそろわない。

銀行口座も学生口座として無事作ることができましたが、当時まだ入学許可証しかもっていなかったため、後日在学証明書を提出することを要求されました。健康保険も、学生と一般ではえらい値段が違います。しかし、ビザ申請にあたっては健康保険加入は必須ですから、一旦は一般の保険(ちょっと費用は高め)に入り、10月から学生保険に切り替えるのか、はたまた、最初の半年分加入している保険(ドイツの保険会社)で代用できないか、色々調べていました。

結局、「書類がすべて揃っていなくても、1つ、2つ足りないくらいなら、猶予期間が与えられるので、まずはMA35に行ってしまったほうが良い」という知人の助言に従い、当時の同居人についてきてもらって、申請に向かいました。同居人は、「保険の件は、相談する形で聞いてみよう」と。

そしていざMA35へ。一つ一つ書類を見せていき、まず、住居証明でつっかかります。

私の同居人が作った家の契約書が、入居開始日は記載してあったものの「いつまで住むのか」が書いていないため、作り直す必要があると言われました。

そして、銀行の残高証明。これは、ダメ元でいったのですが、確か9,000ユーロくらいまでしか入金していなかったので、指定の額を追加で入金するように指示されました。

 

そこまで話をされた後、私の大学院の入学許可証について触れられ、「在学証明書はもっている?」と聞かれたが「在学証明はまだ夏季休暇中なのでもらえない」と説明。

(※以前問い合わせしたときは、入学許可証もしくは在学許可証のいずれかでOKだといわれていたのだが。)そして大学院側からは、9月某日までにドイツ語の試験結果を提出し、その後やっと大学の勉強を始めることができると伝えられていた。

すると「日本に帰る予定はあるか」というので「8月の一ヵ月間はもともと日本に帰る予定です」と話す。すると、「ならば、あなたは大学院に入学するという、れっきとした理由があるのだから、この夏一度日本に帰って、その後またオーストリアに来ればいい。そのあと再びパスポートだけで6か月は滞在できるから、その6か月の中で、在学証明書や保険などの書類をそろえて、ビザ申請をすればいいよ」と。

これを聞いて、いっしょに来てくれた私の同居人は「おお、よかった!」といきなり笑顔に。(彼女にも心配をかけていたのでしょう)

しかし私は、オーストリアに既に6か月フルで滞在してしまった場合、日本で6か月待ってからでないと再入国できないと聞いていたため、すかさず、この件について確認した。

すると「パスポートだけで何度も行ったり来たりするのはダメだが、あなたは大学に入るし、一回帰ってオーストリアに戻り、その半年の中でビザ申請するなら問題ないよ」と。

 

本当なんだろうか(笑)。当時の私は、ホッとした半面、心に何かつっかかるものがありました。

しかしMA35の人にそう言われたのだから、仕方ない。ただ、ここでMAの方が一筆書いてくれるわけでもなく、従って、再入国で万が一トラブルが起こっても、「こういう理由なので再入国してるんです」っていうワケを証明してくれるものはなんにもない。

ウィーンにいる友人たちからは「それ、絶対入国できないよ」とか「ほんと?!やばいんじゃないですか」という非難の嵐。

念のため、大使館等にも連絡を取り、事情を話したが「結局、査証を出すのは我々ではなくMAの方たちであるため、MAの方がそういったのならそのようにしていただくしかない」とのこと。この回答も、非常にあいまいでした。

また、「再入国の際、何か問われたときに事情を説明できるよう、大学の入学許可証などをすぐに示せるようにしておいたほうがいい」との助言を受けました。

 

後半へ続く。