オーストリアに恋して。

日本でサラリーマンを経た後オーストリアで大学院生に。オーストリア留学情報・蛇足なことも含め発信するブログ。

人生そんなに全部、楽して生きるのかって話です

こんにちは!BABSIです。

ある時、ふと気になったのが、近年、若者が海外へ出たがらないという傾向がある中で、実際のところどれくらいの日本人が現在海外で学んでいるのかということです。

「留学 人口」などと検索すると様々な検索結果がヒットしたのですが、有力な情報としては文部科学省が発表しているものがありました。

「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について:文部科学省

 

結構な数の日本人が海外へ学びに渡っているのですね~。そしてやっぱりアメリカへ学びにいく数が圧倒的に多い。

じゃあ、海外へ渡った学生たちは、みんなどのように学び、そして現地でどのような生活を送っているのでしょう。私はオーストリアでの生活しか知りませんが、国によって、また留学目的も千差万別だと思うので、いろんな人の留学ストーリーにすごく興味があります。

また、この「留学目的」というのは我々が海外に学びに来る上で非常に大切な、土台となるものだと思います。これがしっかりしていないと、辛いことがあったときに決心が簡単に揺らぐことでしょう。「こんなはずじゃなかった」「こんなに大変だと思わなかった」etc、そう感じる瞬間は、たくさん訪れるんじゃないでしょうか。

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正直、私は「自分の力でできないなら(頑張れないのなら)、最初から海外になんて学びにこないほうがいい」って思います。私自身が実際に留学しに来ておいてなんですが、留学なんてクソ食らえです。

なんで、こぞって「留学」をステータスのように語る者がいるのでしょう。

私は大学院に進学してからある瞬間に、そしてある現実に対して幻滅しました。

 

私が在学する大学・学科は、①講義系(出席確認無し、成績評価はテスト一発勝負)②セミナー系(出席必須、レポートやプレゼン等で成績評価が決定)の2パターンに主にわかれます。

昨年、私が①のとある講義に出席しているときに、偶然、日本からの交換留学生と出会いました。

うちの大学にはそもそも日本人があまりいないので、私は日本人と会えたのが嬉しく、その交換留学生と授業前後にいろんな話をしました。

また、そのセメスターでテスト期間が近づいてきたころ、その交換留学生がこんなことを突然言いました。

他に自分が履修している①の授業で、先生に頼み、最後の成績評価を自分だけレポート評価に変更してもらった

 

私はこれを聞いた時、最初、何かどうしようもない事情があるのかと思いました。(例えば、テスト期間を待たず日本に帰らなければならないとか。あとは病気で入院するとかそういうんだったら仕方ないと思います)。

単純に「なんで変更してもらったの?」と聞くと

テスト(1時間位)の短い時間で、ドイツ語で書く能力が自分に無いから

だそうでした。

また驚いたのが、他の交換留学生の多くも、そうやって先生に頼んでいたそうです。

他の学生たちは決められた通りテスト一発勝負でのぞむのに、自分は「ドイツ語を書く能力が無いから」という理由で、レポート評価に変えてもらう。これを変だと思った私が、おかしいのでしょうか。

ドイツ語で書く能力がない…?だったら、ウィーンに来なきゃいいのです。ドイツ語で学ばなければいけない、またテストもドイツ語で書かなければいけないことなんて、留学する前から分かっていたはずです。勿論、簡単じゃないですよ。

それに、セメスターが始まってからテスト日までは4ヵ月くらいあります。ドイツ語圏の大学に留学している時点でドイツ語のベースはあると思うので、完璧にまでは到達できなくても、テストで書けるようにその期間努力してみよう、って発想に至らないのはなぜなのでしょう。

また、テスト評価が嫌なら②のセミナー系を履修すればいいと思いますが、②だって授業の中でディスカッションがあったり、プレゼンテーションが求められるのが普通なので、②だって結局できないでしょう。

多分、血がにじむほど努力したこととか、無いんでしょうね。

 

そこまで楽する道を求めてまで、海外に来るのはなぜなのでしょうか。単にグローバル経験がほしいだけなのでしょうか。

交換留学した年齢がせいぜい22歳前後だとしたら、その後就職するでしょうけど、世の中に出た後も、そうやって「楽な方法」ばかりを探って生きる方法は、きっと一生変わらないでしょう。というか、簡単に変えられないと思います。

 

正直私も自分のドイツ語能力を思うと、気が重くなるばかりですが、ドイツ語でやると決めたのですから、みんなと同じ条件で頑張るしかないのです。院生活始まったばかりの頃の講義内容の理解度はひどかったですし、正直、単位を落としたこともあります。日本では単位を落としたことが無いのでへこみましたが、上記のように、自分だけ特別扱いしてもらってまで単位をもらおうって発想になったことは一度もありません。②のセミナー系でも、人生で初めてドイツ語でかいたアカデミックなレポートは、教授からやり直しを命じられ、部屋にこもって絶望的な気持ちになりながら書き直したという経験もあります。他にそんなこと命じられている学生はきっと一人もいなかったはずなので、よっぽど私のドイツ語がひどかったのでしょう。でも、それがありのままの自分の実力でしたから、仕方ないのです。(このやり直しレポートのあと、ドイツ語での書き方が多少分かってきたのでその教授には感謝の気持ちです。)次にうまくできるように頑張っていくしかない。自分の力でできないなら、頑張れないのなら、最初から手を出さないほうがマシです。

 

また、ここウィーンは芸術・音楽分野での留学生が多いことは前にも書きました。そこで、留学生の卒業論文を代行でドイツ語で書くビジネスも存在するとか(しかもすごい額を支払うそうな)、そんな話をよく聞きます。実際私も、(自分よりも長くウィーンに住んでいる学生に)ドイツ語で論文書けませんかと聞かれたことあります。まあやりたければそういう方法でやればいいだけの話ですが、そういう方法で卒業して、日本に帰った後になんて語るのでしょうか。学歴は、かの有名な「ウィーン○○大学卒業」。だけど、ふたを開けてみれば、”論文は他人に書いてもらいました(苦笑)” なんて、わたしだったら口が滑っても恥ずかしくて言えません。

 

貴方は、もし海外のどこかで留学するなら、どんな生活を送りたいですか?